簿記2級

簿記2級突破へガイド!難易度解析と合格勉強法

簿記2級の全体像と合格率

簿記2級の試験、難易度が上がってるって本当?

合格率どれくらいだろう。。

正直いうと簿記2級って学習面もモチベーションの維持も難しいです!

3級取得直後から5か月毎日学習を続けて簿記2級を実際に合格した経験から

本音で具体的な難しさと合格するメリット、勉強法をお伝えします!


簿記2級に挑戦!!!

どれくらいの難易度?

合格率は??

どれくらいレベルが上がるの??

3級と比べてどんな差があるの?

試験を受ける方に向けてこの記事で簿記2級試験の全体像と難易度、より効果的な合格への勉強法と心構えを解説します!

簿記2級試験の全体像


まずは簿記2級の定義と全体像から。

日商簿記2級試験は、

日本商工会議所が主催する試験で、企業の経営管理に役立つ知識として最も求められる資格のひとつ。

簿記2級は時代に左右されない一生モノの資格。

高いニーズがあり受験者も多く人気が高い資格!

商工会議所のホームページによると

商業簿記と工業簿記(原価計算含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容の把握ができるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル

経営管理の職場で役に立ち、あらゆる企業で需要ある資格。

取得すれば経営内容・経営状況を分析できるようになります。

簿記2級の試験ってどんな内容?難易度と合格率


【出題範囲】

商業簿記 60パーセント

工業簿記 40パーセント

【試験時間】

120分

【合格点】 

70点 


【合格率】

 22パーセント程度(統一試験)

39.2パーセント(ネット試験)

2級受験者データ(統一試験)より

2級・3級受験者データ(ネット試験)より

直近の統一試験は難しく合格率が大きく減少してますね💦

ネット試験と比べると倍近い差があることがわかります。

簿記2級と3級の比較

実際学習した3級と2級。私の体感ではびっくりするほどの差がありました。

簿記2級の範囲は広く深く、3級と比べると大きなレベルの差があります。

簿記3級の知識がしっかりある状態で始めよう!

3級の試験は簿記の基礎的な部分を問われ、理解しながらテキストどおり学習を進めて過去問と模擬試験をこなせるようになれば合格できました。

一方、簿記2級は商業簿記プラス新たに工業簿記(何通りもある原価計算の理解含む)の概念が登場。

商業簿記も税効果や株式資本、連結会計・本支店会計など複雑な会計処理を理解する必要があり、合格率もぐっと下がり20%程度。

難しさがうかがえます。深い理解と高い応用力が必要とされる試験となります。

実際に比べてみましょう。

簿記3級簿記2級
試験範囲商業簿記商業簿記
工業簿記
受験料2,850円4,720円
統一試験実施月2月6月11月(年3回)2月6月11月(年3回)
試験時間60分90分
ネット試験有無ありあり
合格率約50%約20%
合格点70点以上70点以上
問題数【大問3問】
第1問 45点 仕訳
第2問 20点 勘定記入
第3問 35点 決算整理

【大問5問】
第1問 20点 仕訳
第2問 20点 連結会計・株主資本等変動計算書
第3問 20点 損益計算書・貸借対照表・本支店会計
第4問 28点 問1:工業簿記仕訳 問2:個別原価計算・総合原価計算・部門別原価計算
第5問 12点 直接原価計算・標準原価計算差異分析
勉強時間目安60~100時間150~500時間
就職市場価値それほどないかなりある
独学での合格可能性やればできるかなり難しい
特徴簿記の基本原理
諸取引処理
決算
損益計算書/貸借対照表基本作成
財務諸表から企業の経営状況を把握・分析できる
原価計算
差異分析
簿記2級3級比較表


簿記3級を問題なく理解、解答できたうえで次のステップとして2級に挑戦することをおすすめします。

簿記2級試験内容と合格基準

満足な結果を手に入れるために!

実試験出題範囲を理解し、苦手部分を克服することが重要です。

うわべだけでなく、本試験は深くきっちり理解していないと解けない問題になっています。

実際の試験問題の構成と配点は下記の通りで出題されます。

合格点数は70点以上。

各大問で頻出される論点を重点的に、他にも税効果会計・固定資産・有価証券などとりこぼしがないようにバランスよく勉強を進める必要があります。

問題内容配点
第1問商業簿記仕訳 (5問)20点
第2問【よく出る論点】連結会計・株主資本等変動計算書20点
第3問【よく出る論点】損益計算書・貸借対照表・本支店会計20点
第4問問1:工業簿記仕訳(3問)
問2:個別原価計算・総合原価計算・部門別原価計算
28点
第5問【よく出る論点】直接原価計算・標準原価計算差異分析12点

商業簿記 60点 第1問~第3問

工業簿記 40点 第4問~第5問

なぜそうなるのかを常に意識して過去問や問題集を解くことが大事!!!

簿記2級の試験問題はすべてパターンや答えを暗記するのではなく、なぜなのかをひも解いて説明できるくらいの理解が必要です。

確実に点数を取るために

簿記2級に合格するためには、一般的に150~500時間の学習時間、期間にすると約4か月~1年かけて学習を続けることが目安とされます。

もちろん個々の生活スタイルは様々で理解度、経験により異なります。

簿記2級取得は簡単ではないです。

毎日学習時間を確保し続け、毎日の学習を積み重ね続け、毎日インプットとアウトプットを繰り返す中で、学習した部分を忘れていくことを前提に復習しながら少しずつ確実に、あせらず着実に進んだり戻ったりしながら少しずつ積み重ねたいところです。

簿記2級試験は、記憶力だけでなく理解力と応用力を求められます

本試験を受けて、うわべだけの理解では解けなくなってるんだなぁ。。と思い知らされました。

なぜそうなるのかを意識しながら学習し理解を深めて進めるのがポイントです。

試験で点稼ぎの狙いを定める

試験の大問の構成と配点は決まっています。

商業簿記 60点

工業簿記 40点 

自分の学習を振り返り

どの部分が点が取りやすいか、どの単元が得意なのか。

そしてどこで確実に点をとるか決めます。

どこで確実に点を取るか。

自分の得意単元から点を取りに行く箇所を定めて確実にしていきましょう!

学習を一通りやり終えて、問題集や模擬試験を一通りやり終えて点数を取りに行く狙いを定めました!

私の場合は下記のとおり!

大問1 商業簿記 

仕訳5問 20点

大問4 工業簿記 

仕訳3問 原価計算 28点

大問5 工業簿記 

直接原価計算・標準原価計算差異分析など 12点

工業簿記が商業簿記よりできると感じたのでここで点数を出来る限り取っていこうと思いました。

狙いを定め、何度も問題と過去問・模擬試験を繰り返しました!

もちろん、他の頻出される連結会計やその他の論点も毎日問題を解きまくりました

それでも、

それでも、

学習はしたけど、

その言葉と意味は知ってるけど、

それでも、

初めましての概念は出題され、数字が連鎖的に不正解になっていくので

狙った箇所以外のその他の論点も取りこぼさず学習が必要です。

効果的な勉強方法

簿記2級の学習を最後までやりとげること。

毎日の学習時間の確保と学習の習慣づけ、定期的な復習。

忘れていても気にしない。

間違えてもやり直す!

毎日学習がポイント。毎日やるんです!

文字にすると簡単な、ありがちな、あたりまえな一文になりますがこれが一番難しいことなんです。

答えを導くための紆余曲折、問題を解いても不正解になるイライラ。

学習し、問題を解いた部分も復習すると記憶からすっぽり抜けているなど、自分と戦い続けなくてはなりません。

効果的に理解を得るために

一時的な記憶に過ぎず、長期的な理解につなげるため

インプットの学習に時間を費やすだけではなく、自己の理解度や進捗を把握しながら、アウトプットの問題演習から反復、そしてまた反復。

最大の成果を得るためにテキストと問題集・過去問・模擬試験を何度も繰り返しやることです。

工業簿記・商業簿記

どちらも範囲が広くて学習したはずの、解いたはずの問題集の記憶がないことがあるあるです!

なんども繰り返し反復することで

ざっくりとした理解だけでなく、

理解の深さを得ることで新しい知識を自分のものにし、確固たる自信に繋げていきます。

問題集の効果的な活用法

過去問題を解くことで、試験の出題傾向を把握し、自身の弱点を洗い出すことができます。

解いていくだけでなく解答の理解にも重点を置くことが大切

なぜその答えになるのか、なぜ自身の答えが間違っていたのかを理解することで、見落としていた要点や新たに学ぶべき知識を見つけることができます。

自分の間違いを直すことを繰り返すことで理解を深め、自分の理解の範囲を広げ、深めていくのは大切。

自身の間違いを直視するストレスは計り知れないですが、間違った答えや行為を恐れず、その都度修正していくことで、知識は確実に深まっていきます。

知識を整理し、それぞれのポイントがどう関連し、どんな意味を持つのかを明らかにすることで、全体像の理解につながります。


やっていくうちに何が苦手なのか明らかになってきます。

問題文を読んだ際に理解できない箇所、

解答の導き方が思い浮かばない問題、

個別の事象や概念についての理解が甘い部分

弱い部分を明らかにして、その問題を克服するため単元を繰り返し反復学習。

困難な問題でも一つ一つ手を動かし、頭を働かせて解答を導き出す

本試験ではそんな現場対応の問題解決力を問う問題が出題されます

単に知識を詰め込むだけではなく、深い理解が必要と繰り返し伝えているのはそのためです。

くじけても、もやもやしても、学習を止めない


簿記2級の学習は、精神的な挑戦といっても過言ではないと思います。

練習問題に四苦八苦し、分からない点が解決できなかったときや自分の限界を感じてしまう時期もあります。

でも。

合格を勝ち取ったら。

くじけてモヤモヤした気持ちを経験しながら

出口を見つけ出し学びを止めず前に進み続けたこと。

適度な休息を取りつつ、運動でリフレッシュして工夫したこと。

また、学習に専念するだけでなく、時には他のことに目を向けて視野を広げたこと。

そうした工夫が、自分自身の自信や自己肯定感を上げてくれるんです!!!

心から思いました。👆言い切れます!!!

簿記2級の可能性

簡単に手に入れられるものではない簿記2級。

これは実践的な会計の知識を持つことを証明する資格です。

企業で能力を発揮できることはもちろん、

やり切る力、継続する力、しんどさの先に感慨深い達成感が待っています

可能性しかない


簿記2級の取得は多くの企業で高く評価され、職業の選択肢を広げ、意識的に簿記の知識や考え方を活用することで可能性は無限に広がっていきます。

会計士や税理士、経理担当まで、無数に存在するビジネスの舞台で活躍するチャンス。

簿記2級は会計や財務部門での仕事を目指す人々にとって重要なスキルを証明する資格です。

そして、

学習の苦しさを乗り越えた先にスキルアップした自信が満ちあふれた自分に出会えます!

まとめ

簿記3級と2級は格段の差。

簿記2級への挑戦は、

たくさんの学習量を経て知識と理解、精神的継続力も必要なもの。

紆余曲折ありながら本試験に挑む場面までたどり着いた時点ですごいことです!

本試験の構成と配点はほぼ決まっている!!!

自分の得意部分は完璧に磨き上げ、理解に苦しんだ部分はパターンを覚えながらひたすら手を動かす。

何度でもチャレンジして合格を勝ち取りましょう!!!

-簿記2級
-, , , , ,